飼いならされた、世界の中で


11月に引き続き、だいすきだった〜〜〜

『飼いならされた、世界の中で』
2023.12.19-24 CAFE DE CUERVOS 信濃町

6日間、全8公演おつかれさまでした!

ホボホボプロデュース2ヶ月連続公演。『11月はビターに、12月はスイートに』ってカジワラさんが書いてたんだけどそのとおりだったかも。わたしは2ヶ月観せてもらったけどラスノクのときは「はじめましての知らない役者さんばっかりだったけど」って感想文に入れてたのが、かいセカでは「出演者の中の10人がだいすきな役者さん」からはじまるのなかなか素敵だなって思うし、今回はじめましてだったらぶちゃんも橘ちゃんも桑山さんもけんゆ〜さんもだーーーーーいすきだった!ほんとうにありがとうございました!

そしてもちくん主演!!!!!本当におめでとう!!!!この作品で立ってくれてありがとう!!!!わたしはすきになってからずっっっとどの作品でも1番もちくんをみてるからわたしの舞台の中心はもちくんなんだけどそれでも『主演』として作品に立たせて頂いている姿を観るのは2回目で。主演として、物語の中心軸として役を演じる板の上に立つ望月雅友の姿を観せてもらえるのをずっと待ち焦がれていたし、それ以上に今回の舞台はわたしにとって特別で。その特別はだいすきな2人がきっともう1番わかってくれてるだろうけど、あのときからずっとわたしの夢でした。ほんとうにありがとうございました。

でもカジワラさんが書く作品ですきなところは「主演」だけが『主役』じゃないところで、あやちゃん多分全員のこと好きになるよっていわれてたけどほんとに全員すきだったよーーーーー!よーーー!よーー!よー・・・!

でもきっとわたしの念願も含めて
この作品にはカジワラさん達の
「やりたい」と「やれなかった」が
詰まってたのかなって色々きいて思った

ので、だからこうして誰かが欠けることなく
無事に幕が下りてよかったです。

ほんとうに最後の最後まで
板の上に立ち切って、生き切ってくれて
ありがとうございました。

そんな感想文!



『飼いならされた、世界の中で』



アンドロイドの修理屋「ガーデン」
3人のお客さんと3体のロボット
それぞれがそれぞれに対する思いとは

そして店主は人間とアンドロイドに
なにを思ってなにを願っていたのか。

「これは、世界に飼いならされないように
 生きている人たちの物語。」


飼いならされる
・人の意のままに動く存在になること
・現在の状態を能動的に変えることなく妥協すること


わたしは6日間ずっと言ってるし終演後お話しさせていただいたキャストさんには絶対おなじこと言ってるんだけどほーーーーんとにだいすきだった!めちゃくちゃ良かった!!!4年前に劇場で上演した作品を今回の会場用にリサイズ(でいいのかな?)しての上演って聞いたけど、初演観てないわたしからしたらこれでも削られていたんだって思っちゃう。フルサイズもみてみたいけどわたしはこの会場でこの作品を観れてよかった、な。

もちくんがインスタで『主人公が周りに翻弄されながら成長していく物語ではなく飄々とそして強く構えている主人公が崩れていく』て書いてて、なるほどな。ておもった。感想文書きながら台本見直してるけど「みんな勝手だなぁ」ってほんとにね!そして渡くんはなんでもできるなぁ。ふふふ、バレてるかもしれないけど「愛しい」って最近観た作品に対するわたしのお気に入りワードなんだけど、今回もみんなみんな愛しかった。

元カレにそっくりなロボットのケインとデートがしたい円ちゃん。もしわたしもこの世界にいたら円ちゃんみたいになってたかなぁなんて。ケインってずっと不器用というか、ちょっと足りない、まさに「もどかしい」だったんだなって思う。だから円ちゃんは渡にもう少し人間らしくできないかどうかをお願いしてた。アンドロイド達の会議(?)でケインが自分の行きたい場所を「海」て答えるの、ずっと作成者である渡の潜在意識だと思ってたんだけど、円ちゃんが「海に行きたい」って話してたんだよね。コーヒータイムのシーンで何か話してるなぁって思って聞き耳立ててたら海の話してたのが繋がった瞬間泣いちゃった( ;  ; )ところで渡はケインに対して甘すぎない???デートに行く場所決めた!って言われたからじゃあ大丈夫だな!ってなるのここでちゃんとヒアリングしてくれれば円ちゃんは傷付かなかったのに!!てわたしはなるよ!?!!まぁデート後のケインから「競馬・パチンコ・キャバクラ」ってきいても円ちゃん見かけによらず!みたいな感想言うくらいだからここに対しての渡はポンコツなのかもしれない・・・。円がケインに対して、欠けてるものを埋めてよ!ってぶつけるシーン、わたしはラスノクに引き続き田辺ソランの才能にぐちゃぐちゃにされてた。本当にソランちゃんの感情から引き出される演技がだいすきで、というかわたしはもうそれを演技だと思ってないんだけどさ!杉山円として真っ直ぐぶつけられた言葉を真正面から受けたケインから発される「海にはいけないんだ」。わたしにとってケインから出てくる『海』はキラーワードになりすぎてボロボロだった。ケインの中では円の行きたいところ=海がずっと1番にあるんだなって。からの正木先輩の「覚えとけ!!!」もだいすき、正木先輩ほんとうに良い人なんだよ( ;  ; )そのあとの酔っ払い円ちゃんと正木先輩のシーンがわたしはほんとうにだいすきで、正木先輩が渡と話したとおり円ちゃんにちゃんと自分の気持ちを伝えていることもすきなんだけど、それに対して円ちゃんが正木先輩のことを見ずに元彼とケインに対する思いをぽろぽろと吐露するのが苦しくて、「温めようとしてくれる手が冷たい」に対して正木先輩が自分の手を円ちゃんに重ねようとしたところが温かくてほんとにほんとにだいすき。桐山さんの邪魔は入るんだけどさ!心が芽生え始めたケインからの円に対する表情だったり声色だったり、いや、わたしが勝手に優しく柔らかくなってると感じてしまうだけなのかもしれないけど、円ちゃんに対してのたくさんの愛しさと優しさに溢れていて幸せだった。ほんとーーに幸せでにこにこしてたら正木先輩が登場してダイソンに回収されていくテンポ感に笑わされてでもそのあとの「いってきます」でまた幸せになって感情いったりきたりだった。結構いろんなとこで感情振り回されたけど今回「funny」の感情の疾走感すごかったな。好きの反対、キス?、でヒャッてなるケインのことわたしはずっとおもしろくてケラケラした。

柳さんとタスク、柳にスケジュールを尋ねられて、タスクは大容量型アンドロイドだからそれはそうなんだけど葵くんもゆっけくんもアンドロイドじゃないのにスラスラと詰まることなく呪文のように唱えててすごいなっておもった。忙しそうっていわれたら「ポジティブ社畜だから」て答える柳さんだけどサラッとその言葉を使ってる柳さんに後々くるものがない?その時は気づかなくても後々後悔してしまうことって生きてて全くないことなくて、あの時、ああしてれば良かったなんて何度も思うよね。桐山さんと円ちゃんはそれぞれウタやケインを「人間」に近づけたい同じように生きていると思っていて、それに対して柳さんは否定的というか、あくまでも「仕事をサポートしてくれる機械」として扱ってる素振りをみせていたけど、柳さんにとってはタスクの存在は自分にとっての救いで。タスクはタスクで、心ができてどんどん「人間」に近づいていったから、裕太のことが心配になって容量を増やすことに反対してしまったからこうしてお互いぶつかってしまったんだなぁ。タスクが機械のままだったらそうじゃなかったもんね。「今日は僕勝てる気がするんだ」っていうタスクの姿が弟の姿に重なってみえちゃうあの顔はずるい〜〜〜( ;  ; )BARでお勘定する柳さん、一万円札5枚くらいポンっと置いてった回あってバカほど笑った。金ならあるんで、を体現してたし正木先輩が全部もらっててった。

みんなだいすき正木先輩!もう出てくるたびに会場の空気を持っていって良かった!ほんとにわたしがだいすきだった!!正木先輩が絡むたびにダイソンも渡もみんな生き生きしていてたのしそうだったしわたしも楽しかったよ!BARで円ちゃんに早速相談なんですけど、って言われて何々?ってなる正木先輩と円ちゃんの立ち方とテンションが漫才師の入りみたいですきだった(とは)しデートでどこ行きたいか聞かれた時の正木先輩のリアクションほんとにおもしろくてだいすき!そことはまた別のシーンで円ちゃんが帰ったあとにウタちゃんと2人になったときに会話しようと話しかけたり、ウタちゃんからの質問にあそこで会っただけの梓ちゃんに対して思いやりある言葉を選びつつウタちゃんに対しても真剣に言葉を返してあげて、正木先輩ってやっぱり優しい人だなって思うしその後の「お人好しに優しい世界に〜」がほんとにそうでわたしの幸せなぽかぽかを1番引き出してくれたのは正木先輩だったかもしれない。もちろん台本の描かれ方から素敵なキャラクターなんだけど桑山さんが演じたからさらに魅力が増してて桑山さんはじめてこの舞台で拝見したけど正木治を演じる姿でだいすきになっちゃった〜〜〜〜( ;  ; )円ちゃんを心配する正木先輩に、アンドロイドじゃないあなたなら円ちゃんを幸せに出来るのか問う渡。渡はケインという存在が円を救うことを願ってるけど、ここの渡くんは複雑だねぇ。

梓ちゃんの叫びはひとつひとつが苦しかった。「誰かにとって必要だから作られた」って、その存在が誰かのためになっているのって羨ましいよね。「わたしは本物だったのに」て言った後に、柳さんとタスクのやり取りに居合わせて、「それでも君は偽物だと思うかい?」て渡に問われてたけどどうだろうね。でもウタのことを「偽物」っていう梓ちゃんが1番ウタのことを「本物」として扱おうとしてくれてて、桐山さんってウタちゃんに対して「偽物じゃない、本物になれる」って言っちゃうもんね、それって「本物じゃない」ていってることになっちゃうもんなぁの気持ちになってたんだけど、でも桐山さんがアンドロイド人権センターで頑張っているのって本当に真っ直ぐにウタちゃんのためにだったし、今を生きているアンドロイド達のためにだったんだよね。「人間」の自分と「アンドロイド」の娘。その垣根をどうにか無くすことができるように自分の娘を守れるようにずっと尽力していて、ウタに対しての「偽物」って自分が父親として「偽物」の意だったのかもしれないなって思った。桐山さんちゃんと本物の愛でずっとウタちゃんに接してたよね。酔っ払った桐山さんの背中に手を置いて、温かいって呟いてたウタちゃん。そこで正木先輩に言われた「大切な人はみんな家族」という言葉を梓に向けて発するウタちゃんが梓ちゃんのずっと愛されたかった気持ちを救ってくれたんだなぁ。ふふふ!ここも正木先輩いいとこもってって羨ましいよね!正木先輩が出てくるたびにわたしは幸せに溢れてたし渡に向けたグッドサインだいすきだったな!



渡が桜に聞いた「覚えてる?」ってなんのことだったんだろう。
日吉渡は失うのが怖い、から冒頭の「僕は誰も忘れないよ」だったのかな

海辺のシーンほんとうに毎公演かわいくて幸せでだった。もちくんのラブストーリーみるのってモンブランぶりかなって思ってて、モンブランはもちくんとして観てないからはじめてじゃない?って思うんだけどあのやりとりほんとに毎公演えーーーーーーん!ってにこにこしちゃうくらいかわいい!!!だった!!!ここの2人が「人間」なのか「アンドロイド」なのかって人によって審議だと思うんだけど、答え合わせが出るまでわたしは「アンドロイド」だと思ってる。ここさっき(さっき)もちくんのインライで答え合わせされちゃったんだけど、わたしはわたしの解釈が好きだったからこのまま寄せずに書くね!お菓子食べるの?とかロボットだったら海行けない(錆びちゃうからね)なのはそうなんだけど、桜の話す桜貝をみせてくれた子は渡だったじゃん。だからここで桜が初恋だったと思ってる男の子、渡のことを妬かせた男の子が「日吉渡」だったのって良くない?なによりこのシーンで永遠の時間を持った2人が永遠の未来の約束をしてるって思うとわたしはめちゃくちゃだいすきだなぁって思っちゃう。だからわたしはこのシーンは「アンドロイドの2人」であってほしくて。海辺のシーンって生まれてからすぐというか、2人が永遠を得てからまだ年月もそんなに経ってないと思ってて。目の前にいるひとに自分の意思を伝えていくのも過去の渡の残した言葉だったんだけど、あとで桜の言ってた、「私たちを作った渡が求めていた未来」ってなんだったんだろう。彼らが自分の意思で自分の人生を歩むこと?だとしたら日吉渡は未来の自分を「ずっと一緒」に縛りつつ、自身の意思じゃなくて彼ら自身の未来を描くように願うのってほんとうに勝手じゃない〜〜〜〜〜???て思った。永遠を求める日吉渡と、永遠を否定する日吉桜。永遠ってさみしいんだよね。長く終わりのない永久の時間。渡にとっては桜がいればその永久がしあわせだったのに。もちろん桜だって最初はその永遠を幸せに感じてたと思うんだよね。だからこの海辺で遊んでいた頃の桜ってまだ自分の永遠に不幸を感じていなくて、この先の渡との「ずっと」に希望しかなかったんだろうなぁって思う。だからここの桜ってガーデンにいる桜よりも生き生きと輝くように生きていて。それが長い長い時間を過ごすにつれてただただ続いていくその空虚感に気づいちゃって自分の「永遠」に疲れてしまった。

アンドロイドも死を選べるか聞く桜って、自分をアンドロイドだと認識してるのかなって思ってたけど、本人はよくわかってなかったんだなぁ。わたし目線では円ちゃんの「でも桜さんは〜」のセリフで桜のことアンドロイドなんだなぁって思ったけど、でもはじめて会う梓ちゃんはまるでアンドロイドみたいだとは思いつつ人間として受け入れてたからどっちなんだろうとは思ってた。渡はそりゃあずっと桜のことを人間だよって言うだろうけどね。人間だった頃の元の自分はもういなく、自身はアンドロイドとして生き続けていたことにはっきり気づいた桜はじぶんの存在を認識して自分でこの永遠を終わらせられることに気づいたのかなぁ。「死」をみつけてからの桜って、渡に伝えてスイッチを切る最後のときまで生き生きときらめきを取り戻して生きた。のかも。

スイッチを切った桜のことを再起動してバックアップを、ていう思考が渡にあるってことはこうして桜が自分でおわりを選ぶことも今までもあったかもしれない、んだなっておもった。その度に日吉桜をつくりなおして永遠をやりなおしてたのかもしれない。けど、わたしはそうじゃないといいなーーーーって思う。何度も失った永遠にすがってそれを繰り返してしまう日吉渡もいいんだけど、たった一つの永遠を失って自分も永遠の環から外れる日吉渡が好きかもしれない。これはわたしの感想だけどね!渡が桜に伝えられなかった言葉ってなんなんだろうね。好きかな、感謝かな、なんだろう。スイッチを押す瞬間に、流れる桜の声って、過去の日吉渡の記憶でも過去の日吉桜でもなくて、今の渡と桜の2人の記憶だったとおもってて「日吉渡」と「日吉桜」の記憶だからじゃなくて、あの2人の過ごした時間の思い出だったなら、いいな。


過去の「日吉渡」の描いてた未来ってなんだったのか。桜がいなくなる前から渡はアンドロイドに感情を持たせようとしていたような描写があるけどわたしは最後までそこが腑に落ちてない。失った桜を生き返らせるために人間らしいアンドロイドを作るアルゴリズムの研究に取り組んでたならわかるんだけど、アンドロイドという存在があることにより人間が幸せに暮らせる未来に対して、アンドロイドに感情を持たせることは必要なことだったのかな?

最後の電話って喧嘩して出て行ったあとだと思うんだけど、その電話のあと、帰る途中で日吉桜は事故にあってるんじゃないかなって思うとかなしい。すごくかなしい。桜は生前から限られた時間の大切さを話してて、きっとアンドロイドになってからのあの永遠は本人が望んだ物じゃないと思うんだよね。最後に話した約束が、「ずっと一緒」だったから渡はそれを叶えるために、きっと桜を失ってからより一層研究に力を入れて「日吉桜」を蘇らせるために生涯をかけていたんだろうけど。渡の考えた「ずっと一緒にいる」はアンドロイドとして永遠の身体を手に入れて言葉通り永遠の時間を一緒に過ごすになってしまったし、新しく生まれた日吉渡の考えた永遠も、過去の日吉渡が求めた永遠の身体と心だったんだけど、桜が約束した「ずっと一緒にいる」てこれはほんとにわたしの解釈なんだけど、こんな幸せな日々がずっと続きますように。だったんじゃないかな。ほんとうにただそれだけだったんだと思った。


ダイソン、他のアンドロイド達とはまったく違くて、観おわってから考えるとそれだけの年月を過ごして学習してきて知識も思考も増え続けてきたんだなって思う。研究所でスイッチを任された頃のダイソンには今ほどの知能はなかったはず。でもダイソンは日吉渡のことをだいすきだったんだろうなぁ。自分が死んだ後、って頼まれて。そんな悲しいこと言うなよ、って言ってたのさみしいね。「日吉渡」に頼まれたから、スイッチを押しただろうけど、後々自分のしたことでどうなるかって気づいていったんだろうな。ダイソンにとって「自分がそれをはじめてしまった」意識もあるだろうし、知能が高いから先の先の未来まで読めて、いつか自分たちの知能が暴走してしまうことまで予知できてしまって、そうなる前にだいすきだった日吉渡と日吉桜を永遠から解放しなきゃいけないと思って。だからどこかで2人をおわらせる、ことがダイソンがずっと2人と一緒に過ごしてる理由だったんだと思う。だってきっともうダイソンは自分の意思でどこにだっていけるのに。でも2人と一緒に過ごすを選んだのもダイソンの意思、なんだけどね!!!でもスイッチを頼まれた時点でそれは偽物なのでは?に気づくダイソンはやっぱり頭がいいねぇ。ペラペラと喋るダイソンも人間らしく喋るダイソンもすきなんだけど研究所のときのふにゃふにゃ(?)のダイソンすごいかわいくてだいすきだった〜〜〜so cute!渡のことを止められるのは桜だけってダイソンは言うけど、渡に叱咤ができるのはダイソンだけだったとおもうよ。どこかの公演で渡に向けて「逃げんな!」って言ったダイソンのことをわたしはずっと繰り返し思い返しちゃう。自分で考えることができる、と言われた渡がダイソンにスイッチを切ってくれと頼むのって渡と桜と同じように、渡とダイソン2人にしか通じることのない時間を感じるよね。「それはできない」のダイソンは優しい顔をしてて、そのあとに続く言葉をきいた渡もほんとうに優しい顔をしてた。なぁ。やっぱりダイソンは渡に日吉渡の影をずっとみていて、でも渡のことは渡として接していて、なんだろうね、恋人でも家族でも友達でもきっとないんだろうけど2人にしかないあの関係性と空気感。わたしは望月雅友とカジワラタクトでこの2人を観れてほんとうによかったなって思うし、わたしにとってはこの2人だったから観れたんじゃないかなって思う。わたしは桜と渡と同じように、ダイソンもあの後、永遠から離れたていったとおもってるんだけどダイソンが渡が眠りにつくのをみる前に、先に眠りにつくのって、あの後の渡が桜と一緒に眠る選択をすることを信じていたんだろうなぁ。

ケインとタスク、ウタのことを「作った」のって今の渡だったでいいのかな。全部に意味を持たせられるわけじゃないけど、渡は「日吉渡」の願った人間とアンドロイドが共存できる世界を、自分が作った3人のアンドロイドに対してそれぞれの思いを抱えてる3人それぞれを通してみていたんじゃないかな。そしてダイソンの言う通り、渡も心の奥底ではもしかしたら気づいてわかっていたのかもしれない。それでもそれを理由に生まれてきていて長い間それを意味に生きてきてるから認めたくないし諦めたくないし。渡はダイソンのことをどう思ってどう感じていたんだろうね。ぽろりと桜に問うた「共存していけるのかな」、心の共存ってなんだろう、と考えてたけどわたしはポカさんが主催挨拶に書かれていた言葉が1番ストンと落とし込めたかな。考えてたよりもシンプルでわたしもそうであったらいいなっておもった。だから心が芽生えた3人のアンドロイドに対して渡は、柳とタスクも、円とケインも、桐山とウタも、人間とアンドロイドだけど共存できると思ってたしあのままこのガーデンには帰ってこないと思ってたのかなって思った。ウタが帰ってきたときにウタが問いかける言葉、ほんとうに切なかったなぁ。人間になりたいアンドロイドの話。この前のシーンで、桐山さんや梓ちゃんの想いをきいて、大切なひとは家族になって、だいすきな人たちと外に出て行ったのに、自分は食べられない甘い物を食べて楽しそうな姿を見て、じぶんは人間と違う、人間にそっくりな偽物、だと認識してしまったウタちゃんが苦しい。わたしは渡は最初は「人間」であることに固執していたような気がしてるけど最後のこのシーンはそれを否定してて、自分たちは自分たちとしての意志をもって自分たちの生き方で生きていることを認めてたんじゃないかな。最後集まってくるアンドロイドたちかわいいよね。日吉渡と日吉桜だけの世界だけじゃみえなかったものがみんながいてくれたおかげでみえるようになった。あ〜〜〜〜〜〜〜やっぱりみんな愛しくでだいすきだ!


桜貝の男の子が渡だったことを桜はわかっていたし、渡も桜貝をみせた女の子が桜だってわかってるんだよね。だから電話で渡が?ってなったのはただただ聞こえなかっただけなのかな。電話のシーン、の意図、わたし、読み解けなかったんだよね( ;  ; )わたしの頭が追いつかないところもあったけどどこかで答え合わせしてもらえるかもなのもたのしみだし、余白は余白のままで思い出にしちゃおうかな!(ここもさっき答え合わせあったから書いとくけどもちくん解釈では桜は覚えてたけど、渡は覚えていない。桜の死後、桜の記憶を集めるために日記だったり何か読んでそこで知った、って言ってた。なるほどね。)


8公演ぜんぶ毎日たのしくて幸せで、笑う日もあればぼろぼろに泣く日もあってたくさん考える日もあって。いろんな感情を引き出されてしっかりととのいました!ぽつぽつもちくんに手紙書いた時に、桜の「楽しいまま終わりたいの」がわたしにとっての終わりもそうだなぁって気づいて、え、そっかっておもった。わたしももちくんとたのしいままでおわりたいなぁ。だったし、この楽しい日々が永遠に続けばいいのにだったよ!


公演中から思いを伝えすぎて
もう使ってない言葉なくなっちゃった〜〜〜!
ほんとうに素敵な作品を観せてくれてありがとう!
わたしは本当に全員のことがだいすきでした!

お疲れ様でした!!!!!!!


p.s ウーバーミーツで頼んだクロロホルムなんちゃらって結局桜が「食べて」たのかな。でも「ハイブリッド、かっこいい」っていうウタちゃんすごいお顔キラキラしててかわいくてすきだった!これが娘型アンドロイドの愛嬌なのかも・・・。