ラスト・ノクターン

ふふふ!だいすきだったなぁ

『ラスト・ノクターン
2023.11.17-22 CAFE DE CUERVOS 信濃町

もちくんが出てない作品の感想文書くのってひさしぶり?いや、厳密にいえば出てなくないけど。カジワラタクトが脚本・演出やります!って動き出してるのをみてから幕が開くのをわくわくして待ってました。ラスト・ノクターン全8公演、お疲れさまでした。

今回ありがたいことに出演者の方々と終演後お話しできる時間があったんだけどわたしが初めて観に行った公演の終演後、カジワラさんが「今回本当にすごくない?めちゃくちゃいい役者さんが集まってくれて」って話しはじめてくれて(これ書いてもいい?よね?)わたしもほんとうにその通りだなって思ってたし、その話を聞いて、なんていうか舞台を作る側からそういうふうに思ってもらえるメンバーで作った作品を届けてもらえるのってなんかうれしいなあって思って、これ聞いてますます観に来てよかった!って思ってた。今回の作品、カジワラさんとみねさーん以外ははじめましてだったんだけど(こにーさんはわたしこの名前・・・このXのアイコン知ってる気がする・・・て思いながらひらめけてなかったんだけどのちのち朝劇出てたって聞いて「!」ってなった!)舞台が開く前までははじめましての知らない役者さんばっかりだったのに千秋楽迎えたときには全員のことがだいすきになってたからそんな作品をみれて出会えて幸せだなぁ。


この作品は

サスペンスでもあり、
ミステリーでもあり、
ラブストーリーでもあり、
青春群像劇でもある

だったんだけど、そんなことある?
って思うじゃん?そんなことあるんだよ。

わたしは『青春群像劇』としての
この作品がだいすきだったから
どうしてもそれに傾倒した
感想文になっちゃった。

わーーーーー、
この導入部分いつも悩むんだよね!
感想文!



ある夜、バーの開店日
その脚本家の罪と◾️が明かされる。



その舞台設定どおり、会場はバーカウンターのある実際に営業してるお店で、終演後にカレー食べれる日もあったんだけどめちゃくちゃおいしかった!レモンチキンカレーとキーマカレー食べた!店内の黒板にかいてある今週のカレー:ホワイトエビカレーも気になったし(通常営業なら提供されてたのかな?)そこにかかれてたエビが絶妙にかわいかったよ。


最前列から30cmもないくらいの距離がアクティングエリアでスペースの端から端まで使って演技するからすごい迫力がある。わたしはほとんど同じ場所でしかみてないんだけど、でも近すぎると見えてないことって絶対あって、あの会場のなかのどの距離のどの座席で観てもきっと新しい気づきとか発見もあっただろうなぁ。てちょっと悔しい気持ちになる。上手からも下手からも中央からも全部の場所から観てみたかったから1公演にわたしが5人くらいほしかった!な!個人的には下手からはあと10回はみてみたかった〜〜〜


「工藤零司」あの竹野内さんのセリフを思いついたのって工藤零司が先かクレイジーが先か。の気持ちになる。たまごが先かにわとりが先か。

結果、工藤零司は悪い男だったのかな?

いや悪いよ、隼人のこと考えてもサキのこと考えても笑美ちゃんにとっても悪い男なんだけどさ。でもわたしはこの感想文書こうと考えれば考えるほど悪い男だと思えなくてやだ苦し〜〜〜( ;  ; )になった。いろんな周りのこと全部考えないで零司と亜美ちゃんの2人だけで考えたら?わたしのマインドは白石ちゃんなのであの彼がすべて嘘だったとは思えません!なんでわたし舞台おわってからこんなにひとりで苦しんでるの・・・。

19年前、凌と隼人のバイト先のバーで劇団で集まって次回公演の話をしたりくだらないことで馬鹿みたいに笑ったり未来を誓ってたあの3人の青さが眩しかった。大人になった工藤零司が、19年前の隼人がいった言葉を発したときのあの凌の表情。灰谷凌はこの19年間何度も反芻して後悔したり悲しんだり怒ったりしてたんだろうな。思い返すと大人になった凌は最後のあのシーンになるまではずっと苦くて苦しそうな顔をしてたもんね。あの頃が一番幸せだった。ていうセリフ、19年間思い続けてきてやっと零司に言えたんだなって思ったし、それを受けた零司は零司がその姿であり続けてた「工藤零司」じゃなくてそのままの工藤零司だったから、あの頃の3人の続きで、大人になったあの3人の青春群像劇だった。でもわたしは工藤零司が『工藤零司』であり続けてた、のところの叫びもだいすきで、それはわたしが「____」であり続けてくれることを願ってる側だからそう思うんだろうし凌の言う通り、確かにそれは間違ってたかもしれないけど。

零司が凌に19年間お金を渡して仕事を振って、ってしてたのは自分が隼人の作品を盗作したことへの口封じかなぁって思ってたけど、少しでも一緒に「売れよう」の気持ちをもってだったんじゃない、の、かな、とか。公演おわったから好き勝手考えちゃう。だからといって隼人に対してしたことは許さないけど!ね!人を蹴落としてでもいいから上がってこいよ、か。


19年前零司と亜美ちゃんと笑美ちゃんとが作中で同じ夢を語るのがわたしはだいすきで、あのシーンで笑美が溢したその夢をきいて零司のなかの変われなかった部分が笑美のなかで亜美をみつけてしまうのがほんとうにだいすきで・・・!ひとがひとを愛しいと思う気持ちを観れるってすごいね!わたしはだいすき!

亜美ちゃんに愛されてた記憶で描写されるのが2人が最後に外で話したあのシーンなの辛いし幸せじゃない?亜美ちゃん最初から最後までほんとうにいい子で、いい女だった。亜美ちゃんと若零司のシーン全部だいすきだから全部のセリフに線引いておきたい。亜美ちゃんは過去も未来も今もぜんぶひっくるめて零司と一緒に生きてたかったけど、でも零司が先へと進みつづける姿を応援したかったしそうでいてほしかったのほんとうにくるしいね。2人が離れてしまったのってシナリオ大賞ってたぶん関係なくて、いや最終的な引き金はそこでのやりとりだったのかもしれないけど。その前からずっと亜美ちゃんは2人のズレを感じてたんだろうなぁって思うしずっと最後まで零司を1番近くで応援してたしずっと味方でいたかったんだろうなぁっておもった。亜美ちゃんが零司と別れるのを決めた真意ってわかんないけど、零司のことが嫌いになった、よりもこのまま一緒にいて好きでいられなくなるというかお互いにとってだめになっちゃう前に離れようと思ったというか、それを決めた覚悟ってすごいと思う。別れてから一度だけ会ったシーンの描写がほとんどないの、いいよね。2人がまた会ったときには一緒に星空をみたのかな。笑美が言った「お母さんは、あなたを本当に愛してたんですよ」を1番わかってたのは零司だよね。


ひとを愛しいと思う気持ち、といえば白石ちゃん〜〜〜〜。わたしはほんとうにだいすきでした!零司のことがすきのスイッチ入っちゃってから対サキに対してもどんどん強くなってくし隼人にライバル宣言するしでどんどんかわいいだった。零司に頼りにしてるっていわれて何度も聞いちゃうところほんとーーーーにかわいいシーンでかわいかった!それをバーカウンターから隠れながら(隠れてない)様子伺うオネエ存在感あったな。白石ちゃんが竹野内さんに口説かれて(?)るとき零司ちょっと気にしてたのかわい〜〜ってなってたんだけど舞台おわってみるとだんだんわたしの妄想だった気がしてきた・・・あれ・・・?

笑美が包丁を取り出してから零司の前に白石が立つシーン、わたしのマインドは白石典子だからボロッボロだった。亜美にしかみれなかった工藤零司がいたように白石典子しかみれなかった工藤零司もいて。白石ちゃんは10年間マネージャーとして近くで工藤零司のことをみてきてるんだもん。血が繋がっていようが19年前同じ劇団で過ごしていようが弟子としてかわいがられていようがそこからじゃ見えない姿も見て支えて10年間好きでいつづけているんだもん。台本だと実際の舞台では削られてるセリフもあったんだけどその描写がなくてもあの舞台上だけで白石ちゃんの零司に対する想いはじゅうぶん伝わってきてたし、その描写が台本に残ってたことで白石ちゃんの想いを知ってわたしが泣いてる(泣いてる)「世界中が全部敵にまわった時、唯一の味方でいれる自信がわたしにはあったから」このセリフがほんとうにだいすき。白石はほんとにそう思ってるし、それが幸せだしそれで最高なんだよね。わかる〜〜〜〜( ;  ; )!わたしが信じなかったら誰が信じるの、って思うしほんとに最後の最後までわたしだけは信じてたいね(重め)もちろんここのシーンだけじゃないんだけどカジワラさんがこうやってこの激重の感情を綴れてるのが不思議すぎる・・・


工藤零司に最初に手を伸ばして救ってくれたのは亜美ちゃんだったかもしれない。んだけど、工藤零司ってそこからずっと誰かに愛されて支えられて生きてきてるんだよねっておもった。みんな工藤零司のことだいすきだったよ。白石ちゃんはもちろんそうだしハジメちゃんもそうだったし。ハジメちゃん、最後までずっと工藤零司の味方でいてくれてしんどいだった。零司に突き飛ばされたあとのセリフほんとうに( ;  ; )多分、みる角度とかもあったのかもしれないけど千秋楽ではわたしの中では絶対に「あなたの作品に救われた」の「あなた」に隼人がいてくれて「世の中にあの作品を出してくれて」は零司ちゃんへだったね。ありがとうね。


灰谷凌も橘隼人も零司のこと
好きだったじゃん、ね。


工藤零司が「工藤零司」として19年間進みつづけてきてたのは亜美ちゃんの言った「この先も進んでくの」の言葉の通りだったんだなって思ったけど、零司は零司で『ラスト・ノクターン』として19年前のことをいつから書いてたかはわからないけどずっと考え続けていたんだよね。


『ラスト・ノクターン
零司が零司の言葉で書いたあの19年前の話。


隼人が今このタイミングで零司と凌の前に現れたのってサキちゃんから工藤零司がひとの作品を盗作してるって聞いて、自分以外にこの思いをしてる人を救いたい(大きい言葉)から暴露しにきた、だと思ってたけど『ラスト・ノクターン』を見つけたサキちゃんから隼人に作品が送られてきて、だったのかもしれない。零司を詰める隼人がだんだん19年前の隼人に戻っていってあの頃に重なっていく感じがほんとうに苦しかった。プロデューサーに劇団を売り込みにいって厳しい言葉で返されて、過去の零司が曇っていく中で、思い出してた過去隼人のまっすぐな「俺は零司の作品すきだよ」。あの時の零司には自分を苦しめた言葉だったのかもしれないけど、19年越しに前に現れた隼人が、最初に作品を盗作された隼人が、自分と同じように自分が書いた子供を盗まれて同じような想いをしてる人が今でもいることを知っている隼人がサキから送られてきたラスト・ノクターンを読んで、これは零司の作品だって言い切って「お前の脚本が好きだったから」って言えたのって、あの状況にならなかったら一生隼人から伝えられることのなかった言葉だろうな。

ラジオから流れる音声で、今年のドラマシナリオ大賞が発表されるのわーんってなるし、その発表をきくサキちゃんと笑美ちゃんの表情がまた良くて、えーーんってなったし、最後にたくさん語られない分観るたびに色んな感情引きだされた。



わーーーーー!
ほんとうにだいすきな作品でした!



工藤零司 > ・・・さすがにもう書くことなくない?!笑 野嶋さんがほんとーに声がかっこよくて工藤零司に色気を持たせてた・・・。何度か観に行ったら開演前「おかえりなさい」っていってくれてすきだった〜〜〜!カテコわたしがあの席だったから目合うとニコニコしちゃった!過去零司はあの2人と笑いながら売れようなって話をしてたり「いつか後悔させるから」だったりいろんな複雑な感情を持ってただろうけどそれをセリフで多く語るんじゃなくて表情や声色にのせてるのむっずかしいだろうなって思ってた。

朝倉笑美 > 笑美ちゃんはわたしはやっぱりゲーム後からのあの怒涛の展開と、包丁持って夢を呟くシーンがだいすきなんだけどそこに至るまでの過程というかシーンで毎公演あの熱量を舞台上にもってこれるのほんとうに圧倒される。お酒のんでご機嫌な笑美ちゃんかわい〜〜〜〜!だしサキちゃんと話してるところって笑美ちゃんのいってた普通の友達との日常じゃなかった?普通ってわかんないけど・・・。黒河内さんに「未成年!?」って聞いたら未成年じゃなかったです!12月もW主演でまた演技拝見できるのが今からすごーーーくたのしみすぎる!

灰谷凌 > わたしこにーさんめちゃくちゃ若い人だと思って!え、聞くまでふつうに20代くらいだと思ってた・・・!役でだけど舞台上で前を動くたびめちゃくちゃ香水の良い匂いしてた〜〜!凌だけは今も19年前もキャストが変わらずにずっとこにーさんなんだけど今から19年前の回想に入るシーンでこにーさんの切り替え方毎回すごいなぁって思ってて、あのシリアスな空気からあの競馬中継を見てる(聞いてる?)ギャンブル、酒、女をやってるやつが売れるとしゃべりながら3人でワイワイしながら劇団やってた頃の灰谷凌になるんだもん

白石典子 > だいすきでした!もう書くことないよ!(2回目)これは作品全然関係ないんだけどヒールで歩く姿がめちゃくちゃ綺麗すぎてわたしも歩き方意識しようとハッとしました。あと千秋楽後にお話ししたソランちゃんがやさしくて終演後ルンルンで帰りましたとさ!

森本一 > わたし土日観に行って2日空いて水曜日の観劇だったんだけど多分メイクが上達したのか驚くほどお顔が綺麗になっててびっくりしちゃった!(?!)オネエキャラって基本的にだいすきになっちゃうからずるい( ;  ; )あの劇中劇を語るところだいすきだった。あと隼人の名刺貰ったあとたまにKISSしてたのすきだったし白石ちゃんとの前説たのしくてはぴはぴでした!

安斎サキ > サキちゃんふたりともぱっつんボブでかわいくてわたしは前髪伸ばそうと思ってたのに切りました。かわいかったんだもん。安未紗ちゃんがまぶたキラキラでめちゃくちゃかわい〜〜〜!てなったときがあって終演後に伝えたら「これ間違っちゃったんですよ〜!サキってキラキラさせないのに!」って言われてなるほどーーー!になった!でもかわいいからOKです(わたしは)なんで脚本家になろうと思ったか聞かれたサキちゃんは理由を話して「そんなもん」っていってたけど、でも脚本の話してるときはウキウキしてたり感情的になったりそれ以上に自分が書いたものへ愛を抱いてる子だった。あの3人もきっとそうだったと思うんだけどね。

竹野内 > みんなだいすきみねさーん。Z世代にも笑美ちゃんにも劇中劇にもずっと振り回されてて愉快だった。みねさーんのプロデューサーとしての若零司とのシーン、がむしゃらに自分たちを売り込み続けてきた零司を打ち砕くというか価値観を塗り替えてしまういやな役だぁ〜〜〜〜ってなったしその役を演じるみねさーんすごい良かった。

神宮寺圭 > もとい田中太郎。でも工藤零司の考えた芸名よりもなによりも「白神冴京」っていう名前がいちばんかっこいいよね・・・!終演後ドリンク担当してたからいっぱいお話しさせていただいて感謝!隼人と凌をゲームはじまるよ〜って外に呼びに来る時サングラスかけて出てきて「暗っ」ていって外してるの地味にすきでわたしにハマってた。そりゃあ暗いだろう。

二階堂栞 > もとい山田花子。Wキャストだったけどお二人ともそれぞれ違う雰囲気の栞ちゃんをみれてたのしかった!ふたりとも芋ジャー着て似合っててかわいいのなに???竹野内を翻弄するZ世代かわいくておもしろかったし、Z世代だから「KY」の意味伝わってないの細かいなってなった・・・Z世代に伝わらない平成用語・・・。

朝倉亜美 > ねえもう書くことないよ〜〜〜!(3度目)亜美ちゃんもWキャストだったんだけどわたし的には全然違う「朝倉亜美」を感じててでもどっちも「朝倉亜美」だった。同じセリフでも演じるキャストがかわると受ける印象も雰囲気も変わるんだなぁって思いました!

橘隼人 > やっぱりだいすきだった!ミステリアスでなかなかいい男だったよ〜〜関係ないんだけどカジワラタクト×タバコかっこよくてだいすきでかっこよかった!工藤零司と橘隼人は「今」と「19年前」で演じるキャストが違うんだけどどっちもちゃんと零司でどっちもちゃんと隼人だから不思議だよね、演じてる人は違うのにちゃんと同じ人物として存在してて今の2人に19年前の2人が重なるんだもん。



あ!もちくんは人狼がんばっててかわいかったし、とんでもねーーーーーやつが現れておもしろかったです!でもまさかこの場所この時間あのタイミングでもちくんのダンスショーあると思わなかったからふつうによろこんだ!とんでもない人(ひと?)だったけど!"茎さん"またどこかで会えるといいな(ほんとに?)いや、あの服があるせいでいつでも会えるかもしれない状況なの怖すぎるね!でももちくんのあの暴走をやらせてくれる環境があることがうれしいなぁ〜!もちくんが「役」として出てない舞台の特典台本にもちくんのサインが書いてあるの不思議だなぁて思うけどまあそれはそれ、もちくんで観たいのは誰役かなぁ〜て考えたりしてた。もちくんが演じる若零司の苦悩とか観てみたいな。

あそこの箸休めシーン(言い方)の台本での書かれ方ほんとにツボで読みながら笑っちゃった。そうですか。笑

そして千秋楽おわった終演後のあの時間にたぶんわたしともう1人くらいしか聞いてなかったポカさんと入道さんの◯◯◯って何回言ったでしょうかゲームまじでなんだった?(なんだった?)入道さん土曜のゲスト回で拝見してめちゃくちゃおもしろかったからまた会えてうれしかったな!わたし土曜の観劇では「せたがやがやがや会館」だけ覚えて帰ったもんね。#過言


んーーーこれで書きたいことは全部書けたかな



普段は今度の舞台もおもしろいといいなぁって思いながらドキドキしながら観に行くけど今回はおもしろいだろうなってワクワクしながら観に行っていました(プレッシャー)!でもやっぱりわたしが思っていたとおり、おもしろかったし、想像してた以上にわたしはこの『ラスト・ノクターン』のことがだいすきだった!この素敵な作品をかいてくれたカジワラさんに、届けてくれたキャストさん・スタッフさんに心から感謝!サイコーの時間をありがとうございました!


おしまい!