柵で囲う檻の柵

Xで感想アカウント作ってみたけど
やっぱりこっちにツラツラ書いた。

『柵で囲う檻の柵』 
2023.09.27-10.01 上野ストアハウス

えーーーーん
舞台の感想文のリハビリにしては
カロリー重い・・・🧠
でも舞台の感想は鮮度だからがんばった

わたしは「さく」を立てて「しがらみ」を強くするタイプの人間だからアイラがいう「一つのものに縋って小さな檻の中で過ごしてる」のはそれはそうかもなぁ。あとは人間動物園の話きくたびに、でも私は今柵で囲われた「人間」を「観に来てる」けどねってひとりブラックジョークしてた。舞台って、なんかそんな感じなんじゃない?ほんとうに檻にいれられているのはどっちなのか知らないけど・・・

もちくんと布施さん以外は
はじめましてだったけどこうして
素敵な作品で出会えてうれしいです

アイラはハナだったんだね。
だって今までこんなこと
起こったことなかったじゃん


忍岡動物園の長い歴史の中では、あれ以来ゾウを飼育したことはなかったけど白いゾウは集客ができてお金になるからきっと大金出して誘致を勝ち取った獅子瓦。「展示動物の種類は変えない」っていう忍岡動物園が園長が立てて守ってた柵は獅子瓦にとってはあっさり壊せた柵で、たぶん柵でもないだろうなぁ。もしかしたら何度も園長は獅子瓦からゾウやライオンを飼えって言われてたかもしれないけど今回獅子瓦が受け入れろって言ったとき良い機会かなって思ってっていう園長はいったいその時なにを考えたのか。

あの舞台みたあとだとここでの表現も「飼う」で適切なのかなってなっちゃうね。「家族」だから「ペット」って言わないでほしいひといるよね?飼育員にとっては「仲間」「友達」で獅子瓦にとっては「動物」だったもんね。こう余計なこと考えちゃうのも柵だね〜

ライはなんとなくこうだったし、嫌じゃないから決められてるとおりになんとなく自分が園を継ごうと思ってて、それがアイラが現れて白いゾウが現れて起こった出来事に、知った事実に、周りの気持ちに変化にをきっかけに、自分の意思で足で意見で決意して忍岡動物園の園長を最後は選択したんだけど、わたしは布施さんってそういうなんていうか若者が大人になる過程をみせるのがほんとーーーーに似合いすぎてるし上手だなぁておもう(※もちくんかかくくーんの共演でしか観てないです)

わたしはすぐ意味を持たせたがるから
アイラが来たから白いゾウが来たし
白いゾウが来たからアイラも来たんだよね

ライが自分の足で立つように
忍岡動物園が許されるように

だって
『今までこんなこと起こったことなかった』
なんだもん

ゾウ=アイラがわかんなかったから、単純に「ゾウ アイラ」で検索してみるとたぶんアイラの由来はインド神話の白いゾウで。有識じゃないからwikiから知恵を吸収したけどだからゾウの名前はハナだったしアイラが台風でもくればいいのにっていえば雨が降ったのかも?もしかしたらおばあちゃんの名前がリンなのもそれかもしれない。あとこれ誰に言っても信じてもらえないけど1日にわたしが上野へ向かうために最寄り駅まで歩く時間マジのマジでその時間だけ大雨どしゃ降りだったの、なに?


「君がこの動物園の背に乗るんだよ」


よくそんなセリフ思いつくよね!天才???わたしは台本がアイラに紡がせる言葉選びが秀逸でだいすきで、真正面から真っ直ぐに突き刺してくる言葉もあれば、受け手の取り方でいろんな解釈もできたりアイラの周囲よりちょっと異質な語り口とか子供っぽかったり女の子ぽかったり、かと思えば全てを知っているような喋り方だったりしてて。わたしその日の自分のカバンにA4の台本入るわけないのに思わず台本買ったもん!持ち歩き方とか考えてなくてLAWSONで大きい袋も買った!台本見るとたまにとんちんかんな変換されてて知らない韓国人の男出てきたりして突然エンターテイメントだったけど一箇所まじで変換読めなくておもしろい!けど台本買ったおかげでDVDは出ないけど読めばずっと上野ストアハウスでみたこのサイコーーの舞台を思い出せるようになった(片面印刷計83ページの台本、分厚すぎてこれを覚えて見ないで言えるようになる役者さんってすごいってなった、すごい。)

 

で、そのだいすきなセリフたちをアイラを演じている佐藤さんがさらにくっきりはっきりとその一瞬一瞬をアイラが発した生きた言葉にしてくれていて。わたし初日、アイラのこと苦手だなって少し捻くれた見方で見てたんだけど、次観た時、わたしのテーマとして「ライ」と「アイラ」について考えながら観てたらアイラの存在の立場というか役回りがわたしにめちゃくちゃ刺さってた。「わたしたちが、光になれればいいのにね」に対してもう光だよ(号泣)になってたもん。でもキャラクターそれぞれが生きて、忍岡動物園のあの瞬間を過ごしてて一人一人がほんとうに愛しかった。それぞれのキャラクターへの愛しさ溢れすぎて台詞抜粋シーンからオープニングで泣くっていう情緒かましてた(;;)何公演か見てると先行して情緒になっちゃうのってあるあるだと思うけど(あるよね?)その回が初見の隣に座った人がびっくりするだろうからやめたい。

もちくんのワニくんほんとによかったな〜 #急

台本読んで感じる鰐淵豊と
わたしが思った鰐淵豊と
もちくんが伝えた鰐淵豊って
相違あるけど、でもそれでいいよね

 

動物と話したかったって何万回も思ったのもほんと。話せなかったのもほんとうで。そんなワニくんが不器用で愛しいねぇ。白いゾウを迎えてうれしい顔をしたりアイラがハナと名付けたときに同調するあの声、あの表情。あぁ、鰐淵くんは動物が好きなんだなぁって思わせてくれるし、もちくんはほんとーーーにそういうのが得意になったなぁって思う( ;  ; )いまのもちくんが演じる冬馬観てみたい!あのハナを迎えるシーンは本当にみんな全員素敵な顔してて差しこむ光があたたかくて幸せな空間が流れるの涙腺!だった。わたしはワニくんはあのシステムに縋ってるんだと思ってるし動物と通じ合える手段というか役に立っている・力になっているって感じれる方法なんだろうなって思ってる。獅子瓦グループからそのシステムが降りてきた時に1番衝撃で積極的になれたのはワニくんだったんじゃないかな。獅子瓦に突撃するワニくんオタクのきもち悪さ出てていいよね(褒めてる)頭がいいって自分でいってるから、きっと複雑そうなシステムも理解してて自分の強みを自分の好きなものに対して生かせるのって最高で最強じゃん。でもシステム担当オンリーだと思ってたから爬虫類担当なのびっくりした!でもやっぱり忍岡動物園にワニはいないとおもう。事前申請のなかった猿回し練習で太郎の体調に異変が出て駆けつけて、それで兎丸にああいう風に言われたからカチンときて・・・。わたしはこの作品でそれぞれがみせる怒りがだいすきだったな。わたし喜怒哀楽のうち1番「怒」を舞台上でみせてほしいのかもしれない。アイラもライも、園長も兎丸も猿田も鰐淵もさいさんもばばちゃんも獅子瓦にも奈良さんにも六休に先生に田上さんに企にも、きっとみんなどこかに怒りがあってその「怒」があるから哀も喜も楽もより映えてみえるんだと思う。

サイさんへの「好きなんですか?」のくだり、ガチのだと思ってたけど台本みたら冗談だった。たぶんあのシーン好き×好きだから耳がかわいいの気持ちに負けてたのかも。柴さんがかわいくてほんと〜〜〜〜〜にわたしがメロメロだった!サイさんの独白?のシーン、「こんなことがあればわたしも考える」わたしはサイさんと馬場ちゃんの中間みたいなタイプかなって思うんだけど今が楽しければOKだしそこに至る過程も最終的によかったなって思えるけどそれ以外に自分の意思はそんなにないから、だからそれでも選んださいさんの中でそれだけの変化があったんだなって思った。「どれ選んでもだめだと思うよ!」このセリフとシーンがすき。

わたしははじめてワニくんを観た時は、理想と現実の間で悩んで苦悩してると思ってたけど、最終日にわたしが感じたワニくんは最初から最後までワニくんとしての信念は曲げてなくて、迷いから握られていると思ってた手は真っ直ぐに最初から最後まで動物達にむけて伸ばし続けてた。そんなワニくんがやっぱり愛しかったな〜

たぶんきっと動物達ってウィルス自体はずっと保菌してただろうからタロウだっていつもどおりだったら死んでなかったんだろうね。でもそうだったらそれぞれが考えることもなくて忍岡動物園はずっと止まっていた。だからアイラが来て、ハナが来て、タロウが死んで、動きだして。どれが悪くて、どれが正しくてって、それはそれぞれ合ってて、間違ってるのかもしれないし、この舞台で正解がでることってないだろうけど、どの役に対してもどこかしらに共感してわかってしまう舞台だった。だからほんとにみんなのことが最後まで愛しかった。


素敵な2時間を観せてくれて
ありがとうございました 。


ライ >> わたしのこの人のこういう役が観たい、にすごいハマってる役柄だったから布施さん演じるライをみれてよかったな〜!集合したあと「ヘラヘラすんな」って言われてるのほんとにおもしろい。

アイラ >> 上で書きすぎてもうここにかくことないけど本当にだいすきだった!アイラとして佐藤さんが放つオーラとパワーにずっと圧倒されてたし、実際台本を手に取って読んでラストシーンのあの文字量に震えた・・・。チケット特典の撮影のときずっとキラキラしててかわいかった!

園長 >> わたし園長と「柵で囲う檻の柵」のところやっぱり演劇らしくてすき。あとどうぞどうぞのくだり、園長孤独でおもしろかったしもちくんが遊べてるとこみれたのよかった!「集合!!」久松さんスタイルよすぎて手足の長さが某韓国アイドルだったよ。

兎丸 >> だいすきだったよ兎丸くん!ほんとにわたしのキーパーソンだった!鰐淵とも獅子瓦とも園長ともライとも良くも悪くも真正面からぶつかっていって、そのまっすぐな怒りが心地よかった!兎丸という人物がもう存在してないのが不思議

猿田 >> おふたりとも「わかる」すぎて辛かった。てか、お芝居だとわかっていたとしてもほんとに1番精神摩耗してしまう、タロウ・・・( ;  ; )馬場さんとのシーンすごいすき。なんで帰るの!のほうも好きだからに決まってるじゃん!のほうもタイプの正反対なふたりだからこそ映えるシーンだなって思うし、猿田につられてわたしもボロボロになる。

鰐淵 >> これ以上話すことあるかな・・・。わたしもちくんのおでこだいすきだから、今回のヘアセットだいすきだよ!かっこよかった!

犀 >> みんなのおねえさんさいさん〜〜!鰐淵くんとペアになること多いからわたしの目がずっとたりてなかった!職場にいたらだいすきになっちゃうな。

馬場 >> みんなオープニングの投げちゅーだいすきでしょ?ちょーーかわいい!馬場ちゃんってどういう立場なんだろって同じ舞台みた子に話したときに、兎丸猿田は動物側・鰐淵犀川は人間側・その中間としての存在じゃない?っていわれてあーーーってなった。語尾に全部「!」がつく感じがすっごいらしくてよかったし馬場ちゃんマインドでこれからも生きたいし、わたしも「苗字で呼ばないで!」って怒られながら仲良くしたい(なに?)

獅子瓦 >> 奈良さんとの掛け合いパートあんなにキュートなおじいちゃんだったのに、他の部分ではほんとに重厚感というかグループトップの獅子瓦会長だった。やっぱり年を重ねて深まっていく雰囲気ってあるんだろうなってあの威厳と立派なひげをみて思ってた。わたしは獅子瓦は必要悪だったとおもう。

奈良 >> バリバリに仕事できそうで獅子瓦グループのTHE秘書って感じで、でも会長に対してだんだん不信感を持っていくというか飼育員側の気持ちも奈良さんは徐々にわかっていって、それが表情や声に出てくるのが愛しかったし赤眞さんの日替わりキャラクターについてけてるのコアだった。わたしはポム爺をしらない・・・

六休 >> ギュイーーーーーンだいすき!・・・さすがにこれだけじゃだめか。先祖代々この動物園でお坊さんしてるの、まあそれも柵じゃん!て思ったけど六休は全然そんなの気にてしなさそうで良い。鷺川先生とのコミカルなペア感がよかったし重いストーリーの中の緩衝材でした

鷲川 >> 六休もそうなんだけどもっと先生のこともみたかった!!!!両チームの先生とも美人でシュッとしてるからゾウにウキウキしてたり、〜なんだもん!なギャップとか張り切ってメイクしてくるのかわいいだった。櫛野さんが六休叩くのばか手加減なしで音が響いてた

田上 >> 一回全部見たあとにオープニングみると泣いちゃう・・・。気さくで気のいいおじさんで名前いじりの日替わり、わたし海賊王と山田孝之がツボすぎてケラケラ笑った。おふたりとも舞台でみると定年のおじさんなのに全然おにいさんでめちゃくちゃ驚いた。なんで???

企 >> 役としても忍岡動物園を外部から暴こうとする大事な役でそういう記者いそう!て雰囲気あるんだけど作中のおもしろいシーンで生かされすぎてていい緩衝材だった。兎丸くんにぶつかって「前見て歩いてたんで」「ならぶつからねぇだろ」のやりとりも近くの三重県もだいすき!永遠にやってて!


おしまい!